2018年 10月 10日
十和田湖のおはなし。
今回の旅も主人と東北のお友達が企画してくれて。
導かれるように訪れた十和田湖。
十和田湖には龍の伝説があるのです。
八の太郎は、ある日、仲間と山仕事に出かけ、ご飯の支度の当番になりました。
川で魚を捕まえ、今晩のおかずにと焼き始めました。
魚の焼けるいい匂いがし始めると、空腹の八の太郎は、我慢ができなくなり、
自分の魚どころか、仲間の分まで食べてしまいました。
すると、急に焼けるように喉が渇き始め、川の水を飲み始めました。
いくら飲んでも渇きが収まりません。ついに、川をせき止め、水に口をつけて
ゴクゴク飲み始めました。ようやく渇きが収まり、あたりを見回すと、
川は大きな湖となり、自分の体は大きな大蛇となっていたのです。
沈んで行き、この湖の主となりました。
それから、何百年も後のこと。修行中の南祖坊というお坊さんが、
熊野神社を訪れた時に、夢の中でお告げを聞きました。
「この世で1番美しい山と湖をあなたに捧げよう。
修行の旅に出なさい。わらじの緒が切れたところが永住の地じゃ。」
夢のお告げから何十年も経ってから、十和田の山にたどり着いた時、
ついに、わらじの緒が切れました。
お告げの地はここだと、確信して、湖に入ろうとした時、凄まじい音と共に、
水柱が立って、怒り狂った大蛇が現れました。
「今すぐ立ち去れ!」と言う大蛇の前に、南祖坊は、ひるまず、
「熊野のお告げにより、この湖の主となるためにここに来た!
と、言って、九頭龍に化身し、両者の戦いが始まりました。」
天地をゆるがす戦いは七日七夜続き、南祖坊は、とうとう仏様の力を借り、
法華経を、頭上に掲げると、一字一字が矢となって、大蛇に突き刺さり、
ついに南祖坊の龍が勝ちました。
負けた八の太郎は秋田の八郎潟へと、逃げて行きました。
戦いに勝った南祖坊は、十和田湖の主となり青龍権現様と呼ばれ
多くの人から、厚い信仰を受けることになりました。
そんな伝説があるそうです。
龍が、好きな私ですが、このような日本の神話にとても
興味があります。
絡めて作られているような気もするし。。。
ひょっとして、九頭龍が広大な湖を守っているのかもしれないと
思うとワクワクしますよね。
今回、駆け足で十和田を回ったので、ゆっくり
十和田神社に行くことができなくて残念でした。
毎年旧暦の5月15日には大祭が行われ
全国から多くの方がお参りをするそうです。
新緑の季節の十和田湖、奥入瀬は、いいでしょうねぇ。
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by FAPhotography
| 2018-10-10 10:14